
1Fが組み上がると今度は2Fで必要な材料をクレーンで上げ、管柱を人力で二階の梁に建てていく。


板倉壁は30ミリ厚の杉羽目板を最初は現場で一枚一枚入れていたそうだが現在は全てガルバニウムの鋼板で端部を釘止めしてありパネル状になっているのだが、加工完了は一番湿度の低い2月で開発の許可済み証が遅れた為、4カ月ほど徳島で保管してもらっていたので、31ミリの溝が彫ってあり、いつもはクレーンのウインチを下げれば、スッーと自重で下がるのだが柱が乾燥材の為梅雨の湿気で膨張して溝幅を測れば28ミリまで木が膨張し溝が狭くなっていて、簡単には下りないのでパネルの外側を木殺ししても下がっていかない。手間は3倍近くかかってしまっている。
夕方に楽勝小屋階までいける予定が残業してギリギリであった。

これが防火面戸と言ってこれが40ミリ厚ないと22区域や防火地域では確認申請が下りません。詳しくはまた見学会で。

こうやって二階に上げてクレーンの旋回などの回数を減らして時間の短縮をはかります。建方の工程の短縮の為にこうやって建物内の二階に上げて置きます。しかし、材料を優先するので肝心の安全第一の人間の歩く所が無くなるのです。材料が多い為に命をを張って仕事をしています。

これが窓台マグサと言って、窓の枠つまりサッシがつくところのパーツです。

2階の手摺パネルは「浮造り」と言って、杉の白太の部分をワイヤーブラシで削り取ると、杉特有の板目が出てきて凹凸感が陰影が出て自然の美しさがポイントです。

樹脂ハンマーと掛け矢で叩きいれるのですが、なかなか下がって
いかないので一苦労です。これで2時間×5人分の手間がこれでパーです。それとクレーンの延長料金で私の日当は飛んでしまいました。

一階から大黒柱が青空に突き刺さってます。
これがリビングからキッチンを見た感じこれが仕上りで大体のイメージや雰囲気はこれでわかります。この時点で夢が膨らみます。

この溝が四方、柱と梁に落とし込みます、これが気密や水密、防火、防音、に役立ちます。手間がかかりますが住まい手にとっては、アナログ的で凄く機能的なのです。
まず気密が取れているようで取れてないこれがまたいいのです。それとこのように落とし込みにすると、もし水が入っても木が膨張して水密がます、簡単に言えば杉の樽と同じ理屈です。乾燥すると水が漏るが水を入れておけば水が漏れないという理屈です。

屋根階から大黒柱を下へ写真を撮るとこんな感じです。つまりここはロフトのあたりになります。二階も小屋階も四方梁が刺さってますし、土台から大屋根まで繋がっています。つまり大黒柱が倒れない限りこの家は倒壊しません。

本当は屋根の形になると所までが私の予定でしたが、ここで今日はおしまい。明日は棟が上がる予定です。
今日は自然の木の欠点みたいに思われがちですが、これが本当のあり方なのです。これに合わせて仕事がある程度前に進められ事が熟練した技術なのです。誰もが簡単に出来る家ではない事は板倉をやるようなってから実感します。これがこの家の面白さであり、奥深さであるといえます。
今日も事故なく無事でありがとうございました。明日は棟が上がるのでお施主さんも喜んでくれるだろう。
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